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2017年2月 ナノ炭素材料の安全性試験総合手順書を公開

ナノ炭素材料の自主安全管理を支援することを目的として、下記の文書を作成・公開しました。自主安全管理の参考としてご活用いただければ幸いです。(国研)産業技術総合研究所 安全科学研究部門のホームページからも無償ダウンロードできます。(産総研プレスリリースNEDOニュースリリースはこちら)

ナノ炭素材料の安全性試験総合手順書

(クリックしてダウンロード)(日本語版, 2017年2月)

ナノ炭素材料の試料調製と特性評価、培養細胞試験および動物試験の手順を「ナノ炭素材料の安全性試験総合手順書」(日本語版)としてとりまとめました。本書は、主に(1) ナノ炭素材料の分散液試料の調製、(2) ナノ炭素材料の分散液試料の特性評価、(3) 動物組織中のナノ炭素材料の分析、(4)ナノ炭素材料の分散液試料を用いた培養細胞試験、(5) ナノ炭素材料の分散液試料を用いた動物試験から構成されています。また、事業者が利用しやすいように具体的な実施例を付属しました。

2013年、TASC/産総研は、カーボンナノチューブ(CNT)を対象として、「安全性試験手順書」(日本語版、英語版)を公表しました。「ナノ炭素材料の安全性試験総合手順書」は、この「安全性試験手順書」に対して、対象物質を広げ(多層CNT、剥離グラフェン、半導体型および金属型分離単層CNTなど)、簡易で迅速な培養細胞試験と、さらにこれを補完する動物実験の評価手法と実施例を加え、大きく発展させました。これにより、製造・加工現場の自主安全管理を支援することで、ナノ炭素材料の普及拡大に貢献します。

なお、ここでの安全性評価とは、ナノ炭素材料製造に関わる労働者の安全衛生管理を想定とする吸入経路を対象にしたもので、経口や経皮を対象にしたものではありません。また、本書に準拠して得られた試験結果は、急性炎症を中心とした呼吸器への影響や、遺伝毒性を評価するものであり、安全性全てについて保証するものではありません。

(文責:藤田克英)